2020.08.24|コーヒー|
冷たいコーヒーに夢中
酷暑のせいだけではありません…
そりゃあもう昭和の時代から、夏は暑いモンだけど、令和の夏は暑すぎる! 朝起きたと同時に、「アイスコーヒー飲みたい!」って声に出ちゃう、まじで!
危険レベルの暑さが続くこの夏、アイスコーヒーは数少ない身体と心のよりどころ。飲むことはもちろん、淹れることも面白いアイスコーヒーに夢中です。
ひと昔前までアイスコーヒーって、コーヒー飲みたいけど、暑さに負けて仕方なしに飲む(飲んだら美味いけど…)っていうイメージ持っていました。ぎゅっと苦味があるのをゴクゴク飲むヤツね。
ところが、スペシャルティコーヒーの豆を使ったアイスコーヒー、特に、浅煎り豆を使ったアイスコーヒーは、これまでのアイスコーヒーと全く違う飲み物です。ふわっと酸味があるのをチビチビ飲むヤツって感じかな。
浅煎りのアイスコーヒーはコーヒーらしいガツンとした苦味がなくて、「こんなの、アイスコーヒーじゃない!」って言われたら、「そうですよね、すみません」と謝っちゃいそうな異質さ。でも、アイスコーヒーらしさということを、いったん脇に置いて頂いて、冷たい飲み物としてどう? ということになったら、もうはっきり美味い!と言えるでしょう。
※実際に知人に試飲してもらったら「おいしいけど…コーヒーとは思えない…」と言われ、豆を出してもらっているKURIYA COFFEE ROASTERSの栗谷氏に相談したら、「そういうものなので、別の飲み物と考えましょう!」と言われたので、腹をくくっております。
冷たくするとコーヒー豆の果実としての風味、様々なフレイバーがダイレクトに味わえます。個人的な憶測ですが、果実らしい酸味と冷たさは相性が良いんだと思うんです。
コーヒーって本当は冷たい飲み物なんじゃないのか? とさえ思い始める猛暑の日々です。
冷たい浅煎りコーヒーは、未知のフルーツのジュースみたい
コーヒーは果実を絞るわけではないから、ジュースという呼び方はできないけれど、冷たくしたスペシャルティコーヒーはフレッシュジュースのようだと思います。
コーヒーチェリーをコーヒー豆へと精製し焙煎するのって、果実のフレッシュさからは遠ざかっていくプロセスなのに、お湯を注ぐとフレッシュなフレイバーが出現しちゃうって、コーヒーって、なんて不思議で素敵なんだろう!
街中のコーヒー屋さんには、ドリップ急冷やコールドブリュー、エスプレッソを使ったアイスアメリカーノなど、いろんな手法の夏のコーヒーがありますね。
私は、コーヒー豆にお湯を注ぐのが大好きなので、Underground Cafeでは、冷たいコーヒーもドリップ急冷でやってます。ホットのときより少し豆を多く使い、濃いめに出したものを氷と合わせます。
飲み始めは濃いめの液体で、香りもしっかり。だんだん氷が溶けてくると、フレイバーが開いてきます。コーヒーの中の果実としての風味が強調され、氷が溶けて薄まっても、風味は薄くならずにコクや甘みが表面にでてくるようなイメージです。
ゆっくりと、時間の経過とともに楽しんでいただけるコーヒーにしたいと思っています。
冷たいコーヒーのレシピ検証に夢中なのは、酷暑だからではありません! 氷と合わせたときに現れる生々しいようなフレッシュなフレイバーに魅了されてます……実際には、暖かいコーヒーも冷たいコーヒーも、お湯を沸かすことは同じなので、淹れる時の暑さは変わらないんですからね。